2010-03-22

人生は損得だけで決まるものでは無い

ちょっと格言風ですが、自分への戒めとして記事にしてみます。
普段、そんなに計算高かったり、損得で物事を考えたりはしていないのですが、
自分の傾向として、「無駄なことをしたくない」というのがあります。
時たまに、独身こそ勝ち組といったコピペや意見をみると、
そう考えると結婚なんて無駄かなぁなんて、頭をよぎったりすることもあります。
(基本的には両親のような結婚をしたいと思う、結婚願望アリアリな人ですが、
 こう出会う機会がないと、こういうマイナス意見に惹かれることもあります^^;)
でも本日、とある2chのまとめBlogにあった結婚についての投稿にて
引用されていた、ガンダムの監督・富野さんがアニメージュで語られた
「独身と結婚に関する話」を読んで少し考えさせられましたので
こちらにも載せておきたいと思います。

30歳を過ぎても独身であることは、変なのでしょうか?
埼玉県 ポリビタンBさん(30歳)
 私は30歳で独身の男です。平日は会社員として働きつつ、休日はビデオでアニメを観たり、下手なイラストを描いたりして、自分の趣味に没頭する生活をしております。
 しかし30歳になっても独身でいると、両親が結婚しろとうるさくて困ります。「早く結婚しろ」「歳をとってから世話をしてくれる人がいなくなるぞ」「外国人でいいから結婚しろ」とまで言うのです。
 結婚とは、自分が愛する者と、共に暮らしたいからするのであり、老人になった時の保障のためにするものではないと考えます。
 そもそも、結婚には利点よりは欠点の方が多い。妻子の生活費のために自分の小遣いは減るし、子供の教育など、自分より家族を優先しなければならない。そうした欠点に対する利点は、愛する者と共に暮らせると、ただ1点のみ。よほど自分の恋い焦がれた相手でもない限りは、結婚に利点を見出せません。(中略)ところが、両親に自分の考えを告げると「子供っぽい自分勝手な理屈だ!」と言って激怒するのです。
 富野監督は以前このコーナーで「人間の生き方には、多様性がある。いろんな人生があっていい」と語っておりました。私の結婚に対する考え方は、両親の言うように「子供の自分勝手な理屈」に過ぎないのでしょうか? どうかご意見をお聞かせ下さい。
A.
 僕にはポリビタンBさんが文面で書いている考え方がまったく間違っている、とは到底言い切れません。しかし、「子供を得て家族を営む」ということが、ポリビタンBさんが考えいてるほど「我慢をして悔いが残るもの」なのでしょうか。
 ポリビタンBさんが、ものすごく偏った根拠から「結婚しなくていい」という結論を導き出している部分があるのも気になります。それは自分が結婚しなくていい理由だけを挙げていて、パートナーを見つけることで成功した人、結婚して子供が生まれたことで幸せになった人たちが世の中にはいっぱいいるというところを語ってない、というところです。これは30歳という年齢の人たちが自分の存在を正当化するために決めてよくやることです。対論を聞かないことで自分の存在を認めてほしいという考え方は、非常に偏った考え方を導きますから気をつけてください。
 ポリビタンBさんがどのような容姿なのか、対人関係においてどのくらいフレキシビリティーを持っているのかは不明ですが、自分の決定的な欠点を見つめないで、独身主義を貫こうとしているような気配もあります。まず、世の中にいる中年以上のカップルを観察してみてください。そうすれば、明らかにあなたより風采の上がらない多くの人たちが幸せな家庭を形成している、ということに気付くことでしょう。自分の容姿を理由にして結婚を否定するのは、実を言うと基本的に狡いということです。それは対人関係を成立させようという意識がない、かなりわがままな発想だからです。
 そして何より、ポリビタンBさんは結婚に関して大変な勘違いをされています。「愛があって結婚する」と書いてありますが、結婚は愛のためにするんじゃありません。<生き抜くため>にするのです。「愛があるから結婚する」という発想が成立するのは、日本中が都市化して、さらに日本の平和な経済システムが永久に存在することを大前提にした場合です。今の日本の社会は、たまたまコンビニに象徴されるように一人で暮らしていける構造になっているだけで、これがもしちょっと経済的、環境的な苦境に立たされた時、一人で暮らしていくことがかなり難しいでしょう。おそらくポリビタンBさんは大病にかかったことがないから、簡単に老後も一人でやっていけるようなことを書けるのだと思いますが、たとえば風邪で3日寝込んでラーメンも食べられないような状況の中で、温かいミルクを作ってくれるパートナーの存在は、僕は暮らしの中で圧倒的に重要であると考えます。
 それなりの年齢を重ねて生活をしていくには、男と女がカップルになり生活を営むということが基本的な原則なのに、今はその辺のトレンディドラマやコミック、アニメの悪い影響で「愛」が先になければ結婚してはいけないというファンタジー……つまり「嘘」に囚われすぎています。愛というのは、言ってしまえば現代人が作った妄想で、恋愛と結婚は行為としてはまったく別物です。考えてみれば、昔の人たちは「家の都合で」「親のいいなりで」「食うに困って」結婚するケースが多く、おそらく「愛」という感情を重要視した結婚は極めて少なかったはずです。しかし、そんな風潮の中でカップルになった夫婦が死ぬまで不幸だったかというと、そんなケースはむしろ少なかったのではないでしょうか。
 そしてもうひとつ、ポリビタンBさん自身が、ご両親の結婚があったからこそ生まれたということを考えてみてください。長い人類の歴史で、概ねの人が結婚し、子供を育ててきています。ということは、その行為には何らかの意味があるはずです。その意味は個人個人みんな違いますし、その結果――結婚したことで、もしくは子供が生まれたことで不幸になった人というのもいるでしょうが、様々な結婚や子育てがあったおかげで今日の我々が存在しているわけです。その今までの経緯は無駄ではなかった、という考え方もあることを理解していもらいたいのです。
結婚は「恋愛」の結果ではなく、「生きていく」ためにするもの、と認識すべき!

自分の生き方を正当化する前に、一見無駄に思えることかもしれないけれど
人が生きていくためには、結婚という営みは大事なんだなぁと改めて理解できました。
無駄だけ省いていっても、何も残らなかったというような人生にはしないように
がんばりたいと思います!ヽ(´ー`)ノ

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